CT検査

CT検査について

CT検査当院のCTは、富士フイルムヘルスケア(旧日立製作所)16列マルチスライスCTで最小撮影幅は0.675mmとなっており、1mm以下のとても小さな病変でも検出可能です。
また検査時間が5分と短かく、静かで、体内にボルトやペースメーカーが入っていても検査可能です。
CTは今では最も多くの情報を短時間で確認出来る重要な検査機器です。脳の疾患(脳梗塞、出血、腫瘍など)、胸部疾患(肺気腫、自然気胸、肺癌、乳癌など)の確認、腹部疾患(胃・大腸・肝臓・膵臓・胆管・胆のうなどの消化器系、腎臓・尿管・膀胱などの泌尿器系や子宮・卵巣などの婦人科系の癌、結石、炎症など)の確認、整形外科疾患(骨の変形、骨折、骨腫瘍など)の確認など多岐に渡っております。
ですので頭痛、発熱、息苦しさ、腹痛などの精査や、血栓(血のかたまり)、胸水、腹水などの診断・治療評価などにも汎用されます。通常のCT機能のほか、下記の機能が追加されています。

内臓脂肪測定

腹部CTを撮った際、腹部において解析ソフトを使用しますと、内臓脂肪の程度は瞬時に測定されます。正確な脂肪量の評価は、メタボと関連のある糖尿病、高血圧症、高脂血症などの予防に把握しておかなければならないデータと考えます。メタボの方はしっかり評価の上、ダイエットに励んでいただく必要があります。

肺気腫評価

肺の全体をCTにてスキャンして腫瘍、炎症の評価の後、解析ソフトにて評価します。日本人男性の喫煙率は、約30%と先進諸国より高率で、煙害の影響も無視できず、肺気腫の程度がたちどころに評価されます。ご高齢になってからご家庭で酸素投与療法(HOT)の導入とならないように、喫煙者の方は、現状を把握されることをお勧めします。

2019年に国立がん研究センターが発表した全国の「がん」の部位別死亡数(男女計)の第1位:肺、以下第5位まで大腸・胃・膵臓・肝臓の順となっています。
お腹のがんの発見には、内視鏡検査や超音波検査も有用ですが、これらの病気はCTで偶発的に見つかることも決して少なくないです。また肺がんは、検診で用いられているレントゲンでは見つからず、自覚症状がでて病院に行ったときには既にかなり進行してしまっていることも少なくありません。小さな病変も見つけることができるCT検査は、定期健診の際に加えて受けて頂くこともよいかと考えます。

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