大腸がん

大腸がんについて

大腸がんについて大腸がんは女性ではがんによる死亡の主要原因で第1位、男性では第3位を占めています。30代から患者数が増加し始め、50代になると患者数は急激に増えます。この増加は、食文化の変化や高齢化が関連しているとされています。
大腸がんは初期段階で発見されれば治癒の可能性は非常に高いですが、症状が出にくいため、定期的な検査を怠ると診断が遅れがちです。便潜血検査で陽性が確認された場合はもちろんのこと、40歳を超えた方は、症状がなくても2-3年に1回の大腸カメラ検査を受けることをお勧めします。

大腸がんの原因

大腸がんの主な原因には以下のものがあります

近年、特に2000年以降の約20年で、大腸がんによる死亡率が1.5倍に増加しました。リスク因子として、動物性脂肪が豊富な食事や野菜不足、果物不足が挙げられます。これらの要因からも明らかなように、大腸がんは生活習慣と密接に関連しています。
逆に言えば、健康的な生活習慣を心がけることで大腸がんのリスクを軽減することが可能です。

大腸がんになりやすい人

次のような方は、通常よりも大腸がんのリスクが高まります。

大腸がんの症状チェック

大腸がんは初期段階で自覚症状がほとんどなく、無症状で進行することが一般的です。中でも最も一般的な症状は血便です。目に見える血便の発見や便潜血検査の陽性など以下のような場合には、放置せず大腸カメラ検査を受診しましょう。

大腸がんの早期発見のポイント

大腸がんの早期発見は、その予後に大きく影響を与えます。ここでは、早期発見に結びついた典型的な事例を紹介します。

便潜血検査が陽性だった

公的機関や職場で行われる便潜血検査は、便中の微量な血を発見することができます。この検査で陽性となると、大腸がんの可能性がありますが、必ずしもそうとは限りません。しかし、スクリーニング検査としては広く利用されています。

血便が出た

大腸がんが成長すると新生血管が形成され、これらは非常に壊れやすいため、容易に出血します。肉眼で確認できる血便がある場合は、速やかに大腸カメラ検査を受けるべきです。

貧血になった

大腸がんによる慢性的な微量出血は貧血を引き起こすことがあります。今までに貧血の経験がなかった方が、突然の貧血による体調不良で気付きやすく、これが医療機関を訪れるきっかけになることが多いです。
しかし、特に女性の場合、貧血が身近な症状であるため、貧血を単なる体質や食事の問題と考え、放置してしまうケースも見られます。大腸がんによる貧血は進行の兆しである可能性がありますので、貧血が継続する場合は速やかに医療機関へ受診しましょう。

腹部の痛みや膨満感がある

大腸がんによる腸の便通障害は、腹痛や腹部の膨満感を引き起こすことがあります。しかし、盲腸、上行結腸、横行結腸などでは便が固まっていないこともあり、腹痛がはっきりと表れないこともあります。

不自然に体重が減った

がんの発生によって、体内で多くのタンパク質・脂肪が分解するため、食事・運動量に変化がないにも関わらず体重が減少することがあります。
食事量や運動など生活習慣に変化がないにも関わらず、1か月に3kg以上痩せた場合は速やかに医療機関へ受診しましょう。

腸閉塞になった

大きく成長したがんが腸を塞ぐことで便通が阻害され、腸閉塞を引き起こすことがあります。腸閉塞は腹痛や嘔吐などの症状も伴い、緊急手術が必要になることもあります。

大腸がんの検査・診断方法

大腸がんが疑われる場合は、次のような検査を行います。

大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)

便潜血検査

その他の検査

以下の検査は病気の判定と治療方針決定のため行います。

注腸検査

肛門からバリウムを注入し、大腸を膨らませてX線画像を撮影することで、大腸内のがんやポリープ、狭窄状態を確認する検査方法です。

腹部エコー(超音波)検査

大腸がんが確認された場合、その進行度や他臓器への転移を調べる目的で行います。

腹部CT・MRI検査

これらの画像診断を通じて、大腸がんの転移状況を詳細に調べます。大腸内視鏡検査と組み合わせることにより、より総合的な診断が可能になります。

大腸3D-CT検査

CT技術を利用して、内視鏡と同等の3D画像を利用し、大腸の状態を詳細に診断します。内視鏡検査と比べて下剤の使用量が少なく、検査時間は約15分で完了します。大腸がんの一次検診や便潜血検査陽性者の二次精密検査に利用されます。

腫瘍マーカー検査

血液や尿から取得したサンプルを分析し、腫瘍マーカーの値を測定します。この検査はがんの補助的検査だけではなく、治療の評価、再発や転移の有無の確認にも有効です。

大腸がんの治療方法

大腸がんの治療法は、がんの進行状況によって異なります。

早期大腸がんの場合

早期大腸がん、特に粘膜内に留まる大腸がんの場合、内視鏡を用いた切除手法が採用されます。ただ、粘膜下層よりも深く進展している場合は、より広範囲の切除が必要な状況となりますので外科手術の適用となります。

進行大腸がんの場合

筋層を越えて広がった進行性大腸がんは、近隣の血管やリンパ管に浸潤し、リンパ節への転移している可能性が高いため、通常、外科的手術が選択されます。 転移が認められる場合は、手術と並行して術前後の化学療法を行うことが一般的です。

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